いぼ
いぼの種類や原因について
いぼとは、皮膚の一部が盛り上がり、硬くなった良性腫瘍のことです。
大きく、以下の2種類に分けられます。
ウイルス性いぼ
ヒトパピローマウイルスが、皮膚の傷から入り込み感染し、その数週間後~数ヶ月後にできるいぼです。
老人性いぼ
(脂漏性角化症)
加齢・紫外線・体質の遺伝などを原因としてできるいぼです。人にうつしてしまう心配はありません。時間をかけて、徐々に大きくなります。
いぼができやすい
部位や体質
アトピー性皮膚炎では、主に以下のような症状が見られます。
ウイルス性いぼ
手足(特に指先)、顔、膝など、刺激を受けやすい(傷ができやすい)場所に好発します。子ども、免疫力の低下している方によく見られます。
老人性いぼ
顔、首、胸、背中などに好発します。年齢を重ねるほど、いぼの数が増加する傾向があります。
ウイルス性いぼの治療
(保険適用)
神戸板宿クリニック 整形外科・皮膚科・美容皮膚科では、保険診療としてウイルス性いぼの治療を行っています。
主な治療法:液体窒素による凍結療法
液体窒素(−196℃)でいぼを凍結させる処置を1~2週間に1回程度のペースで繰り返し、ウイルス感染した細胞を破壊します。回数は症例によって異なり、数回で終わるものから、十数回が必要になるものまでさまざまです。
再発について
ウイルス性いぼは、接触、免疫力の低下などによって再発することがあります。ご自身のある部位から他の部位へと感染することもあるため、治療期間中も注意が必要です。
加齢や体質によるいぼ(脂漏性角化症)の治療(保険診療・自費診療)
加齢や体質によるいぼは、液体窒素による凍結療法(保険診療)、炭酸ガスレーザー治療(自費診療)をお選びいただけます。見た目、引っかかりが気になる場合には、お気軽にご相談ください。
治療法:液体窒素による凍結療法
保険が適用になる方法であるため、1回あたりの治療にかかる費用が抑えられます。
ただし、治療した部位が強く色素沈着として残りやすいこと、治療の回数がかかることが、デメリットです。
治療法:
炭酸ガスレーザー
いぼの組織にピンポイントでレーザーを当て、蒸散・除去する治療です。麻酔を使用するため、ほとんど痛みはありません。出血・腫れも最小限に抑えられます。また多くの場合、数分で完了します。
ダウンタイム・注意点
- 照射部には、かさぶたができます。1~2週間後には自然に剥がれ落ちますので、触らないようにしてください。テープで保護していただく場合もあります。
- 洗顔やメイクは原則として翌日から再開できますが、医師の指示があれば、そちらに従ってください。
いぼ治療をご希望の方へ
いぼを放置していると、大きくなったり、数が増えたりすることがあります。特にウイルス性いぼは、周囲の人、またご自身の他の部位へとうつってしまうことがあるため、お早目にご相談ください。
なお、いぼの大きさ・部位によっては、より専門的な治療に対応する近隣の医療機関をご紹介することもあります。
ほくろ
- ほくろと皮膚がんの違い
- 良性・悪性のほくろの見分け方・
ダーモスコピーによる視診とは?! - 良性のほくろの場合(自費診療)
- 悪性が疑われるほくろの場合
- ほくろ除去の費用・注意点
- ほくろ除去をご希望の方へ
ほくろと皮膚がんの違い
頻度は高くありませんが、ほくろだと思っていたら、実は皮膚がんだったというケースがあります。
特に、急に大きくなった・まわりの皮膚との境界が不明瞭・形や色がいびつといった場合には、皮膚がんの疑いが強まります。気になるものがあれば、お早目にご相談ください。
良性・悪性のほくろの見分け方・ダーモスコピーによる視診とは?!
当院では、皮膚科専門医による肉眼、およびダーモスコピーという専用の拡大鏡で視診を行い、良性か悪性かの判定を行います。
ダーモスコピーとは、皮膚の内部構造を拡大観察できる医療用機器であり、肉眼では判断が難しい色調・血管のパターンなどを確認できます。
肉眼・ダーモスコピーによる視診によって判断がつかない場合には、組織検査、総合病院皮膚科へのご紹介をいたします。
良性のほくろの場合
(自費診療)
良性であった場合には、炭酸ガスレーザーを用いて、自費診療として除去します。
炭酸ガスレーザーによる除去治療
ほくろにレーザーをピンポイントで照射し、蒸散・除去します。麻酔を使用しますので、痛みはほとんどありません。
ダウンタイムと
施術後のケア
- 照射部は、約2週間テープで保護します。
- 洗顔・メイクは照射部を避けて翌日から再開可能ですが、別に医師の指示があれば、そちらに従ってください。
悪性が疑われる
ほくろの場合
肉眼・ダーモスコピーによる視診で悪性が疑われる場合には、メスで切除し、組織検査を行う必要があります。その場合は、より専門的な検査・治療ができる近隣の医療機関(総合病院など)をご紹介します。
ほくろ除去の費用・注意点
費用の目安(自費診療)
大きさや部位によって異なりますので、受診された際にご案内いたします。
保険適用になるケース
良性であっても、洗顔・髭剃りなどの際に引っかかって出血する等、日常生活に支障がある場合には、医師の判断のもと、保険診療になることがあります。
その他の注意点
- 複数のほくろの治療についてご相談いただくことも可能です。
- レーザー照射した部位は、清潔にしてください。必要に応じて、軟膏の処方を行います。
ほくろ除去をご希望の方へ
顔、首、身体の目立つほくろが気になる、皮膚がんかもしれないといった時には、神戸市須磨区の神戸板宿クリニック 整形外科・皮膚科・美容皮膚科にご相談ください。
皮膚科専門医が、正確な診断と適切な治療を行います。