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腱鞘炎
(ばね指・ドケルバン病)

その手首の痛み、
曲げにくさや腫れは「腱鞘炎」

その手首の痛み、 曲げにくさや腫れは「腱鞘炎」筋肉と骨は「腱」によってつながっており、その腱のトンネル状の通り道を「腱鞘」と言います。
そしてその腱と腱鞘のあいだの摩擦によって炎症が起こった状態が「腱鞘炎」です。腱・腱鞘がある部位であればどこでも起こり得る可能性がありますが、ほとんどが手・手指で発症します。
主に、痛みや腫れといった症状が見られます。

腱鞘炎の種類
(ばね指・ドケルバン病)

ばね指

手指で起こる腱鞘炎です。

  • 指の付け根の痛み、腫れ
  • 指を曲げ伸ばしする時の引っかかる感じ
  • 手指のこわばり、動かしにくさ

バネのように指が伸びることから、ばね指と呼ばれます。

ドケルバン病

手首で起こる腱鞘炎です。
手首の親指側に、痛みや腫れが出ます。

  • 手首の親指側の痛み、腫れ
  • 親指や手首を動かした時の痛みの増悪
  • 手首や指のこわばり、動かしにくさ

上記のような症状がございましたら、お早目にご相談ください。

腱鞘炎の症状チェック

ばね指では手指に、ドケルバン病では手首に、それぞれ以下のような症状が現れます。

痛み

腱と腱鞘の摩擦によって炎症が起こることで、痛みが出ます。

腫れ

炎症によって患部に血液が集まることで、腫れが生じます。熱感を伴うこともあります。

こわばり・動かしづらさ

痛みや腫れが出てから放置していると、こわばり・動かしづらさが生じ、日常生活への影響も大きくなります。

重症度チェック!危険な症状と早期受診の目安

  1. 痛み・腫れの悪化によって日常生活に支障が出ている
  2. こわばり・動かしづらさ
  3. しびれ
  4. 曲がったまま、伸びたまま動かない

腱鞘炎は、ごく軽度であれば、安静にしていれば治ることがあります。
ただ、上記のような症状がある場合には、これ以上の様子見はせず、当院にご相談ください。

腱鞘炎の原因

ばね指、ドケルバン病には、以下のような共通した原因があります。

手の酷使

タイピング・マウス操作、スポーツ、執筆、楽器演奏、その他細かな作業による手指・手首の酷使が、腱鞘炎の最大の原因となります。スマホ・ゲーム機の長時間の操作も、原因の1つになります。

腱鞘の柔軟性の低下・肥厚

加齢などの影響で腱鞘の柔軟性が低下したり、肥厚したりすると、腱との摩擦が大きくなります。

ホルモンバランスの変化

妊娠や出産、更年期などによる女性ホルモンのバランスの変化も、腱鞘炎の原因の1つとなります。

その他

関節リウマチや糖尿病の合併症として、人工透析を原因として、腱鞘炎を発症することがあります。

腱鞘炎の検査・診断

多くの場合、問診と診察(視診・触診)で診断が可能です。

問診・視診・触診

問診では、症状、原因と思われる習慣・作業、服用中の薬、既往歴・スポーツ歴などについてお伺いします。
その上で、医師が視診や触診を行います。

腱鞘炎の治療

ばね指や腱鞘炎の予防法・セルフケアについてご紹介します。特に主な原因となる「手の酷使」に思い当たる方は、日頃からセルフケアに取り組んでいただくことをおすすめします。

保存療法

腱鞘炎の治療薬物療法として、非ステロイド性消炎鎮痛薬とステロイド注射を行います。

手術療法

腱鞘炎の治療ここまでの治療で十分な効果が得られない場合、何度も再発する場合は、手術を検討します。
当院では、ばね指・ドケルバン病の日帰り手術を行っています。

腱鞘炎の予防法と
自宅でできるセルフケア

多くの場合、問診と診察(視診・触診)で診断が可能です。

  • 手を使う作業、スポーツの練習などでは、休憩を挟み、手指・手首のストレッチをしましょう。
  • パソコン作業中は、手指・手首に負担がかかりがちです。キーボード、マウスなどは、手に負担のかかりにくいものを選びましょう。
  • スマホの持ち方に注意しましょう。両手で持つ、タッチペンを使う、長い動画を見る際にスマホスタンドを使う等の対策をおすすめします。
  • 湯船に浸かる、冬場はアームウォーマーや手袋を使うなどして、手指や手指の冷えを防ぎましょう。
  • 筋力が落ちないように、握力を鍛えるトレーニングなどに取り組みましょう。特に中高年の方は、意識しないと気づかないうちに筋力低下が進みます。