- 帯状疱疹(たいじょうほうしん)は
うつる?水ぼうそうとの関係とは - 片側だけ発疹・ピリピリとした痛み…
帯状疱疹の主な症状 - 帯状疱疹の治療
- 帯状疱疹に発症したときに
気を付けること - 帯状疱疹の予防にはワクチンが有効
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
はうつる?
水ぼうそうとの関係とは
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって発症する病気です。
体内に潜伏する水痘・
帯状疱疹ウイルスの活性化によって発症
水痘・帯状疱疹ウイルスに初感染すると、まず水ぼうそうを発症します。その後、水ぼうそうが治っても、水痘・帯状疱疹ウイルスは体内に潜伏しています。
そして、ストレスや過労、疾患などによって免疫力が低下したタイミングで、水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化すると、帯状疱疹として発症します。
水ぼうそうとして人に
うつしてしまう可能性がある
帯状疱疹そのものが人から人にうつる、ということはありません。しかし、帯状疱疹の人が持つ水痘・帯状疱疹ウイルスがまわりの人(水痘・帯状疱疹ウイルスを持っていない人=水ぼうそうになっていない人)へと感染し、水ぼうそうを発症させてしまうことはあります。
帯状疱疹の感染経路のほとんどは、接触感染・飛沫感染です。
帯状疱疹の症状が出ている人は、特に小さなお子様と接触する・近づくことを避けましょう。
片側だけ発疹・ピリピリとした痛み…帯状疱疹の主な症状
帯状疱疹では、皮膚の痛み・かゆみ、発疹・水ぶくれといった症状が見られます。
そしてこれらの症状が、身体の左右のどちらかに、帯状に現れるという特徴を持ちます。
痛みの種類
「チクチク/ピリピリ/ズキズキとした痛み」「焼けるような痛み」など、その痛みの現れ方はさまざまです。
眠れないほど痛みが強く現れるケースもあります。
好発部位
症状は特に、胸、腕、背中などの上半身に好発します。ただ、下半身、頭部を含め、全身に現れる可能性があります。
帯状疱疹の治療
主に、以下のような治療を行います。
抗ウイルス薬
抗ウイルス薬の内服が治療の中心となります。
症状を効率的に緩和するために発疹が出てから72時間以内に内服を開始できることが望ましいです。
外用薬
抗炎症薬、保湿剤の外用薬を併用することがあります。
鎮痛薬
非ステロイド消炎鎮痛薬、末梢神経障害治療薬などを使用することがあります。
帯状疱疹に発症したときに
気を付けること
冷やさず、温める
帯状疱疹の場合、冷やすと痛み・かゆみなどの症状が悪化します。入浴、ホットタオルなどによる温熱が、症状の緩和に役立ちます。
心身を休ませる
過労、精神的ストレス、睡眠不足などは、ウイルスの活動性を高め、症状の悪化を招きます。できるだけ心身を休ませ、十分に睡眠をとりましょう。バランスの良い食事も大切です。
水ぶくれを潰さない
水ぶくれを潰すと、感染が広がりやすくなります。できるだけ触らないでください。もし潰れてしまった場合には、きれいに洗ってから、清潔なガーゼなどで保護しましょう。
帯状疱疹の予防には
ワクチンが有効
帯状疱疹ワクチンの接種によって、帯状疱疹の発症・重症化を予防する効果が期待できます。
神戸板宿クリニック整形外科・皮膚科・美容皮膚科では、以下の2種類の帯状疱疹ワクチンをご用意しております。50歳以上の方、免疫力が低下している方は、積極的な接種をおすすめします。
帯状疱疹のワクチンの
種類・費用
ワクチンの種類・名称 | 接種回数・方法 自費接種費用(税込) |
---|---|
不活化ワクチン シングリックス |
回数:2回(2ヶ月以上間隔) 方法:筋肉内接種 料金:00,000円 × 2回 (計44,000円) |
各ワクチンの特徴
特徴 | 生ワクチン 水痘生ワクチン (ビケン) |
不活化 ワクチン (シングリックス) |
---|---|---|
予防効果 | 約60%(1年時点) | 約90%以上(1年時点) |
持続期間 | 5年程度 | 7~10年程度 |
対象者 | 健康な50歳以上 | 免疫状態を問わず接種可能 (50歳以上推奨) |
接種回数 | 1回 | 2回 |
主な副反応 | 注射部位の腫れ・発赤・発疹など | 注射部位の疼痛・疲労・発熱・頭痛など |
神戸市の補助制度
2025年度の内容となります。
ご予約・ご相談について
- 帯状疱疹ワクチン接種は完全予約制です。
- 補助制度をご利用の方は、事前に補助券の申請・取得をお済ませください。
ご不明な点がありましたら、当院までお気軽にお問い合わせください。