手指が腫れて、痛い症状、
放置せずにご相談を
手指の腫れや痛みは、摘まむ・握るといった動作を困難にし、日常生活におけるさまざまな場面で不便を生じさせます。また放置していると関節の変形、機能障害が起こり、治療がより困難になることもあります。
「年齢のせい」と自己判断せず、症状に気づいた時にはお早目に当院にご相談ください。
手指が腫れて、
痛い原因となる主な疾患
手指の腫れや痛みを伴う疾患は、以下のように、さまざまなものが存在します。
腱鞘炎
(ばね指・ドケルバン病)
痛みや腫れ、曲げ伸ばしの際の引っかかる感じ、バネのように急激に伸びる現象が見られます。
ドケルバン病は、手首の腱鞘炎です。親指を動かした時などに、手首が痛みます。また、腫れも伴います。
手指変形性関節症
手指の関節に痛み・腫れ・変形が起こる病気の総称です。母指CM関節症、ヘバーデン結節などがここに含まれます。初期には動かした時のみ痛みが出ますが、進行すると安静時にも痛みが続きます。また、変形も徐々に進んでいきます。
母指CM関節症
母指CM関節症とは、親指の付け根のCM関節に痛み・腫れ・変形といった症状をきたす病気です。主に、加齢を原因として発症します。瓶やペットボトルの蓋をあける時・ドアノブを回す時などに、痛みが強く出ます。
関節リウマチ
手・肘・肩・膝・足といった関節の炎症によって、痛み・腫れが引き起こされる病気です。進行すると、関節の変形や破壊も起こります。遺伝的要因、ホルモンバランスの変化などにより、免疫機能に異常が生じ、関節を攻撃することで発症します。
感染性関節炎
細菌感染などを原因として、関節で炎症が起こる病気です。急激な関節の痛み・腫れ・熱感・発赤などが見られます。発熱などの全身症状を伴うこともあります。進行が早く、早期の診断・治療が必要です。
外傷
(打撲・骨折・捻挫など)
転倒、スポーツ中の事故などにより外傷を負い、指の腫れや痛みが出ることもあります。骨折、靭帯損傷などが疑われる場合には、速やかに画像検査をし、早期に適切な治療・固定などを行います。
手指が腫れて、
痛いときの対処法
手指の腫れや痛みに対して、自宅でできる応急処置をご紹介します。
自宅でできる応急処置
患部を安静にする
手・指を安静にしてください。包帯、テーピングなどで軽く固定するのも良いでしょう。無理に動かすと、症状が悪化します。
冷やす
急性期には、保冷剤、氷嚢などで冷やすと、腫れ・痛みが軽減することがあります。15~20分ほどの冷却を、時間をおいて何度か繰り返します。冷やし過ぎは逆効果になることがあるため、ご注意ください。
手を心臓より高く保つ
手を心臓より高い位置に保つと、血流・リンパの流れが良くなり、腫れ・痛みの軽減が期待できます。立ったままだと辛いので、横になって、クッションの上などに手を置くのがおすすめです。
早めに医療機関を
受診しましょう
上記のような応急処置をしても腫れ・痛みが引かない場合、しびれ・熱感など他の症状がある場合には、お早目に当院にご相談ください。
神戸板宿クリニック 整形外科・皮膚科・美容皮膚科では、日本手外科学会認定手外科専門医が手の症状・疾患を診療します。どうぞ、安心してご相談ください。